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正しいインプラント治療 その2

歯の欠損=インプラント?? 正しい選択でしょうか?
確かにインプラント治療による処置はまるで御自身の歯が再製したような処置も出来るようになりました。しかし チタンと言う人工物を生体が受け入れ、安定している状態を長く保つには、インプラント周囲の骨の状態や歯周組織 の状態がとても重要なんです。一般に歯が抜けると、その歯を支えていた骨 歯槽骨と言いますが なくなっていく運命になっています。これは 発生学的にも歯の赤ちゃんが出来た部分に歯槽骨が存在し歯の成長とともに歯槽骨も歯を支える為にその容積を増していきます。したがって歯が抜けるとその歯槽骨も役目ガ終わり少しずつですが吸収されてくることが生理的な現象です。特にその傾向は前歯に顕著に起こります。元々前歯は薄い歯槽骨で歯が支持されてますから 吸収も早いんです。特に前歯にインプラントを行う場合は抜歯後骨の吸収が安定してから行うことが安全だと思います。または薄い骨がなくならないように吸収しにくい材料を用いること必要かと思います。このことはインプラントを支持する骨の幅と高さを得るばかりか 審美領域での歯肉の形も維持する為には骨量はとても重要なんです。奥歯に関しては比較的厚い歯槽骨により歯は支持されてますこれは臼歯部は元々大きな咬合力を受けているためにその力を受けるために生体は頑丈な構造となったものと考えられます。このことはインプラント治療にとっても有利に働きます、すなわちインプラント周囲には厚い支持ことが存在するためにインプラントが堅牢に支えられることを意味します。ただし常に大きな咬合力を受ける臼歯ですからインプラント処置の設計は前歯とは別の設計上の力学的配慮が必要となります。

 此処まで来た再生医療 チタンインプラントの将来

<マウスの歯>再生 正常な機能を確認 東京理科大など
8月4日6時1分配信 毎日新聞
 歯のもとになる組織を歯茎に移植して歯を再生し、正常な歯と同等の機能を持たせることに、東京理科大、東北大、東京医科歯科大などのチームがマウスで成功した。4日発行の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。入れ歯やインプラント(人工歯根)に代わる治療につながる成果で、他の臓器や器官に応用できる可能性もあるという。
 東京理科大総合研究機構の辻孝教授(再生医工学)のチームはこれまでに、胎児マウスから、やがて歯になる細胞「歯胚(しはい)」を取り出して培養し、「歯の種」(再生歯胚)を作成。成体マウスの上の奥歯を抜いた後に埋め込み、神経や血管を含め歯をまるごと再生させることに成功している。
 機能を調べた今回の実験では、再生歯は歯茎移植の38日後に生え始め、約50日で下の歯とのかみ合わせが可能な高さまで成長した。マウスの50日は、人では約5年に相当するという。
 また、歯に力を加え実験的に矯正したところ、通常の歯と同様にあごの骨と歯をつなぐ骨の形が変化し、再生歯があごと機能的につながっていることが確かめられた。再生した神経が痛みや圧迫の刺激を脳に伝えていることも確認できた。
 マウスは系統が同じなら、違う個体同士でも組織や器官を移植することが可能だ。だが、人の場合は臓器移植時のような拒絶反応が起きる。チームは今後、拒絶反応の心配がない患者自身の歯や口内の細胞を使って歯胚を再生する研究に取り掛かる。【元村有希子】

素晴らしい研究に拍手喝采

最近のインプラント体の研究は如何に骨と強固に結合することができえるかという方向に 多くの研究がなされている。インプラント治療を受ける患者さんはもちろん、私たち インプラントジスとのとっても朗報といえる 報告があった。
インプラントのチタン性能向上 紫外線で2-3倍に
 【ワシントン17日共同】歯科のインプラント治療で使われる人工歯根などのチタン材料は製造後、骨細胞との接着力が半分以下へと急速に劣化するものの、紫外線の照射で回復することを、米カリフォルニア大ロサンゼルス校歯学部の小川隆広准教授(修復・インプラント学)らのチームが17日までに発見した。研究の一部を近く英国の専門誌に発表する。
 劣化後の接着力を2-3倍に高める技術を、日本で年内に実用化させるための準備を進めている。世界で年間数百万人が利用しているとされるインプラントなどの治療効果向上に役立つと期待される。
 失った歯を再建するインプラント治療では、ねじのようなチタン製の歯根を手術であごの骨に埋め込み、骨の細胞が歯根を覆って固定される4、5カ月後に、人工の歯をかぶせて完成させる。
 チームによると、チタン材料は製造直後から空気中の炭素が表面に付着し、細胞との接着力が1カ月後に約半分に、実際に使われることの多い数カ月後には約3分の1に、それぞれ低下することが分かった。
 小川准教授によると、接着力が低下すると歯根が抜け落ちるリスクが高くなる。
 一方、チームは特定の波長の紫外線を照射すると炭素が除去され、接着力は照射しない場合に比べ、埋め込み後の早期には3倍、最終的には1・8倍に高まることを、ラットの実験で確かめた。

患者さんが知りたい インプラント治療 QandA

患者さんからいただいたインプラント治療についての質問をご紹介いたします。
Q インプラントってどのようなものですか?A 歯がなくなった部分に人工的な歯根になるものを作ることを言います。材質は、チタンと言う金属で、
体に最も優しい金属です。
Q 骨を削る手術は痛くないのですか?A 通常の麻酔で十分効果がありますので、手術中は全く痛くありませんので心配しないでください。
手術と言っても簡単なインプラント手術1本から2本程度は親知らずを抜くより簡単です。
Q 手術後は腫れや痛みまた安静が必要ですか?A もちろんあまり過激な運動は控えていただきたいですが、会社を休んだり、家事が出来ないような事等ありません。大きな手術の場合、腫れや、痛みが残ることもありますので、休養がてら2~3日体を休めたほうが良いかと思います。痛みや 腫れは手術の大きさや 個人差によるものが大きいように思います。しかし術後にお出しする痛み止めで十分対応できます。
Q インプラントをするには年齢制限はありますか?A 基本的にはおいくつになっても可能と思います。しかしお年を召され、日常に生活に問題があるよう な方や 心臓疾患、内臓疾患の重篤な方はまずそちらの治療後に検討すべきと思います。
Q 骨のやせてる方は出来ませんか?A 現在はかなり シビアーな症例も様々な手法で可能になったと思います。しかし中にはあまりにも骨の状態の悪い人はインプラント以外他の方法も検討します。
Q インプラントは何年持ちますか?A 一般論から言えば10年以上からもっとそれ以上持つともいます。現在では20年以上の症例も多く 見かけるようになりました。しかし患者さん一人、一人口の中の状態は様々です。インプラント治療方法も異なります。口腔ケアーの違いもあります。一概に何年持つとは判定できませんが、お互い協力して10年以上は長持ちさせたいと思います。
Q 手術してから何ヶ月くらいで咬めるようになりますか?A 以前では6ヶ月まってから咬めるようにしてましたが 最近では手術後2ヶ月程度で冠を被せ咬めるようにしています。今日では抜歯後直ぐにインプラントを入れ咬めると言う論文や先生もいるようですが、多くに諸問題も隠れてるようです。治療期間中は多少患者さんにも 不都合を与えますが確実な方法を選択すべきと思います。無理をして、せっかく処置したインプラントが機能しなくなっては全く意味がありません。確実な方法を選択すべきです。
Q 治療費に各医院差があるようですがどうしてですか?A インプラント治療は自費診療です。よってその先生が各自で決定してかまわないのです。その決定 要件には、使用するインプラントの単価も違い、その先生の技術も違います。一概に 安い高いは決められません。全ては技術料金です、被せ物も技術の良い技工士さんが作れば高価になります。
私の知る限りでは1本 インプラントをして咬めるようになるまで30万から70万円と大きな開きがあります。金額については担当医と相談してください。
  
このような質問をお持ちの方が多いのではないでしょうか。インプラント治療は高額な治療ですので、納得の上治療をお受けください。

インプラント治療をビジュアル化にして説明いたします。

 患者様のCTレントゲン画像から3次元的に画像処理を施し、術前の診断や治療方法を患者様にも理解しやすく ビジュアル化して説明いたします。 この画像処理は高度な画像診断ソフトえをPCにより、インプラント手術を3次元的に審査診断出来るものです。またこの画像処置を利用した サージカルガイドにより、従来では考えられなかった、手術も可能となりました。すなわち歯肉を切開しないで、適切な場所にインプラントを埋め込むことができる為、術後の痛みや、腫れなどが全く無い、処置ができるようになりました、当然術中の出血もほとんど無いために、通常の手術が困難な患者様にも対応できるかと考えます。更に術前の手術、シュミレーションはより安全な手術方法を選択することができ、患者様にも安心して処置を受けることが出来る事となり、手術の不安なども解消されること思います。
この画像処理システムはノーベルガイドと言います。私はこのシステムに大いに期待してます。そして患者さんとっても、最も効果的で安全ななインプラント治療を提供できると考えてます。

インプラントのための歯槽骨増大方法

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 この症例は 歯周病で歯を失い インプラント希望で来院した患者さんの口腔内写真です。現状ではインプラントはおろか残存歯も危ない状態でした。状況を説明し基礎歯周治療終了後に、インプラントのための歯槽骨増大術と歯周病のための外科処置の治療選択しました。
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 歯肉を開いた状態です。自然に抜けた場所やその周囲の歯を取り囲む骨がかなり吸収しています。これが歯周病の実態です。
DSC_0015.JPG歯周組織再製治療 エムドゲインと歯槽骨増大処置 GBRをしました。今後3~6ヶ月後にインプラント治療に入りたいと思います。
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 外科治療終了時の状態です。
 歯を失うことは様々な原因があると思いますが、歯周病の高度な進行は歯ばかりでなく、歯を支える骨をなくす結果になる為に インプラントのみならず ブリッジや義歯を入れるのにも支障をきたします。
特に前歯部領域では歯と歯肉のバランスが審美に大変重要で、外観からも見える場所です。このような部位へのインプラント治療はいかに適切な場所にインプラントを植立出来るかが鍵となります。もしインプラントを立てる場所が無ければこの処置のように、歯槽骨の増大方法も必要とされます。

患者さんからの手紙

 昨年、義歯が合わなくてインプラントを用いた、義歯を作りました。たった2本のインプラントですが、患者さんの受けた恩恵は大きかったようです。この患者さんは今年86歳の高齢ですが、今でも民謡の先生をしてお元気な方でした。数日前にお礼のお手紙をいただきました、とても具合が良いようで、私も大変嬉しく思います。頑張ってワープロで書いていただいた手紙です。%E6%A2%85%E6%B4%A5%E3%80%80%E7%A4%BC%E7%8A%B6.jpg

OJ 大阪ミーティング参加

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 8月26日27日 両日大阪千里ライフサイエンスセンタ^にてOJ大会が開催されまいした。友人の鈴木先生 発表に為金曜日から大阪入りをしました。久しぶりの大阪でした その夜は札幌のの木村先生に誘われJIADSの方々と美味しいお好み焼きに舌鼓をして翌日に備えホテル入りしたのは午前2時過ぎでした。熟睡中の小川先生を起こしてしまいました。(小川先生 ごめんなさい)。 翌日の鈴木先生の発表は、前歯部の審美インプラント治療について 綺麗なケースを発表してました。私も心の中で 腕をあげたと感心しました。当日は海外演者を含め 興味ある内容の講演会でした 大阪は30度を越える猛暑でしたが多くの方の参加がありOJの元気さが伝わりました。写真はOJの大会での多くの友人たちとの楽しいショットです。講演会での情報も有意義ですが このように頑張っている方々に囲まれると いつも元気をもらいます。明日からの仕事にも精が出る学会でした。

インプラント関連情報ブログ開設

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 このほどインプラント治療に特化したブログを開設しました。最新インプラント治療情報やインプラント治療の経過、推移などを報告いたしたいと存じます。実際の治療の期間や費用なども写真を用いて解説したいと考えてます。またお問い合わせや、質問もこのコーナーを通じてお答えしたいと考えてますので、インプラント関係に関することならご連絡をお待ちしています。アクセスはホームページトップの安心のインプラント治療の画像をクリックしてください。インプラント関連特集へ直接アクセス出来ます。

 母校講演 一般臨床家として伝えたいこと

 先週のタイから予防活動を終えて帰ってきました。今週はチョット疲れが残っていましたが、久しぶりの自由なな時間が得られた為、9月に予定している、母校のインプラント科での講演のためのプレゼンテーションつくりをしました。母校の講演会はお世話になった教授や大学病院勤務医の先生方また大学院の研究生などいつもと違った聴講者の為、講演を依頼された嬉しさもありますが、プレシャーも大きいものです。いつもなら 私と同じ様な臨床家や経験少ない若い先生たちの前でのお話ですから少し気楽に出来るのですが、今回は、学生時代のお世話になった教授や講師の先生、スペシャリスト集団の前だけに、下手なことは言えず、理論的な背景の上、考察をしなくてはならず、まるで学生時代に受けた口頭試問をまた受けるような気分です。今回の講演をする経緯は品川で開業してる小川先生の講習会に私がお手伝いに行ったときに 母校のインプラント科の先生方が来ていたのがきっかけでした。そのときの縁で今回のの講演となった訳です。公演時間は小川先生と私で2時間いただきました。小川先生はお得意の審美領域のインプラント治療の話を考えていますが、私は「咬合崩壊症例におけるインプラントを用いた機能回復とレストレーション」と題した内容で行なう予定です。(演題倒れにならないようにしたいと思います)大学病院のような大きな組織は縦割りな診療体系が多い為、外科 歯周病、インプラント、保存、補綴などの各科目でのスペシャリストは多いのですが、特に複合的な治療の場合、一人の患者さんを治療するには、複数の先生の処置が行われる為に治療の考え方に相違が生まれることもあります。その点私たち一般開業医は大学人ほど専門性は無いかも知れませんが、最初から 最後まで一貫して治療できることが強みだと思います。患者さんが何を考え 何を希望するかということ、偉そうな言い方をすれば、口の治療からその方の人生感までも考慮した治療が出来るようにと思います。しかしそのことは大学関係者も気がついていることで、縦割りの体系の問題点を我々臨床家から意見を聞きたいように感じました。そのようなことから今回は、学術的な話より、インプラント臨床を通して患者さんとのかかわりを中心に、お話できたら良いかと考えてます。