歯周病の話 その1歯肉炎と歯周病

 こんにちは 院長村田です。今日は歯周病のお話を書かせていただきます。歯周病という名前は良くご存知だと思います。以前は歯槽膿漏と言っていました。歯周病と歯肉炎は同じような症状ですを持つ事がありますが、異なった病気です。
 歯肉炎は歯の周囲の歯肉が腫れた状態を指します。すなわち歯を支える骨 歯槽骨といいます 全く問題のない状態ですので 歯がグラグラするような事はありません、比較的若年者 10代前半から20歳ぐらいまで多い症状です。 多くは歯磨きのしかたが悪くプラークコントロールが不良の場合に生じてます。この結果歯肉の溝に歯石やプラークが停滞し歯肉が腫れる状態を歯肉炎といいます。また 不正咬合 開口や口呼吸により口腔内の乾燥も歯肉炎を生じます。歯肉炎の場合は 正しいブラッシングや歯石除去で著しい改善が見られます。口呼吸や開口のかみ合わせによる場合は歯科医院で相談をされると良いと思います。
 歯周病は歯肉の腫れのほか歯を支える骨がなくなることにより、歯の動揺が生じたり、咬みにくくなり、最終的には歯が抜け落ちる結果も招きます。歯周病の原因には様々な要素が絡み合っています、
しかしながらまず初発的な症状は細菌が歯の周りに蓄積したことによる歯肉炎から起こると考えます。
その歯肉炎を放置する事により歯石の沈着が歯肉の溝にたまり その溝が深くなる ポケットと言います その結果歯周病菌の生活の場が広がり益々歯を支える組織を破壊していきます。その一方生体は免疫反応のよって歯周病菌の産生する毒素をに対して組織を守ろうとする 細菌との攻防が生じて その結果腫れや痛み膿の排出などの不快症状が生じてきます。このとき多くの方は歯茎が腫れた、歯がぐらつくなどの症状を訴えて御来院されます、このとき既に歯周組織は大きなダメージを受けてるときが多いのです。すなわち歯肉が腫れてきたときには士でにその周囲の骨がなくなっているために風船が膨らむように歯肉が盛り上がってくる事になります。歯周病は静かなる病魔とも言われ、患者さんが気がついたときには既に進行が始まってる状態と考えてください。
 今日は歯周病関連のお話をさせていただきました、多くの方に少しでも理解していただけると幸いです。 院長村田

村田歯科医院では歯周病の予防に力を注いでいます
画像は 歯周病の進行状態を示した図です
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2011年1月21日 10:00 AM  カテゴリー: 未分類