ドライマウスについて

最近 新聞やTV マスコミでもドライマウスについて多く取り上げられるようになってきた。私自身も ドライマウス学会員ですが、今週日曜日にドライマウス研究会の講習会があったので参加してきました。
 ドライマウスとは口腔乾燥症と日本名でいいます。一般的な症状としては口が渇き話にくい、舌が痛い 喉が渇く、入れ歯などを使用してる方は入れ歯が落ちやすい、すれて痛いなど多義にわたる症状を訴えます。これらの原因としては幾つかあります。
1 唾液腺の障害の為に 唾液の分泌が減少するもの。
2 心因性のため唾液の分泌が減少するもの。
3 薬物性の為に唾液に小分泌が減少するもの。
4 生理的に唾液が減収するもの。
大まかに上の4項目が考えられます。
1 については唾液腺炎 雑菌や ウイルスによって唾液腺に障害がでるもので。唾液腺の炎症により機能低下が生じて唾液の分泌が減り口の中が乾くもので 、このほか唾石症と言って唾液の出口が 石灰化物で封鎖され唾液が出にくくなることもあります。
唾液腺の障害で最もやっかいな口腔乾燥症は自己免疫疾患のシューグレン症候群で、唾液ばかりでなく涙の分泌も障害されるために患者さんは目の痛みでとても辛い状態になります。全身的には 外分泌線の障害 リウマチ症状を呈する特徴的な疾患です。
2 についてはストレスや鬱症状などによる口の渇きを訴えます。実際は唾液の分泌を計測すると著しく減少して無くても口や のどの渇きを主訴とする患者さんもいます。糖尿病の患者さんも口の渇きを打ってる方も多いようです。
3 薬物服用患者さんの多く見られる口腔乾燥症です。高血圧の治療薬や消火器系の治療薬 腰痛や膝関節の治療薬でも口腔乾燥症は見られます、一般的に 副交感神経阻害成分を持った薬による 唾液の分泌障害が多いようです。
4 生理的な原因によるものとは年をとると誰での唾液の減少が見られます。多くの方は問題はないと考えますが 総義歯などの装着してる方は吸着しにくいなどを訴える方も多いかと存じます。
以上ドライマウスについて説明させていただ来ました。現在ドライマウスの患者さんは300万人程度いると学会でも報告されています。その症状は個人差もあると思いますが 以前は患者さんが口の中が乾いたと言った訴えも 病的な要因とは考えられませんでしが 現在では一つの疾患とした捕らえ方をして症状の改善を図る様々な対応を行なうようになりました。
次回はドライマウスの対応の説明をいたします。

2008年9月24日 9:21 AM  カテゴリー: 患者さんの疑問