適材適所なインプラントの選択

現在、臨床に使用されているインプラントは多数の種類があります。インプラントの選択は、基本的には使い易い、治療結果が良好なもの,信頼出来る会社のものなどを選択します。しかし、一度導入すると、もっと使いかって良いインプラントがあってもなかなか他社のインプラントを使用することが出来なかったののです。しかし今日では何処のインプラントメーカーでも良好な結果を得られるものがほとんどになりました。しかし同じ様な形をしたインプラントでも各社のインプラントではそのメーカーの考え方により設計のコンセプトが異なります。1回の手術に重きを置いた製品や2回の手術を推奨する製品、または骨の性質によって使いやすい製品、手術後短期間で機能させることが出来る製品など、手術手技や患者さんの要望や個々の骨の形や性質によっても、適応となるインプラントは、どの会社のインプラントも同じではありません。私も 同一会社のインプラントを長い間使ってきました、もちろん結果は良好ですが、個々の患者さんの状態に合わせた手術を行なうことを考えると、どうしても数社の性状の異なったインプラントが必要になります。特に
前歯部では特にその傾向が強いようです。またオペ後速やかに機能させるには、特にインプラントの形態に左右されることも多いと考えます。現在当院では通常の一回のオペで対応できる処置に関してはストローマンインプラント(スイス製),骨の弱い上顎や審美部位にはリプレイスインプラント(スウェーデン製),また即時負荷をかけたり骨の狭窄したケースにはブローネンマルクインプラント(スウェーデン製)にて対応しています。確かに手術の器具やパーツは煩雑ですが。このインプラントの使い分けで、従来ならインプラント手術が不可能な症例や大きな骨造成の為の手術も回避できるようになりました。使用インプラントは全て、全世界で用いられてる、主要インプラントであり、大変信頼の高い 安全な製品です。もちろんインプラントの選択も重要ですが、それをたくみに使いこなす手技が最も重要であることがインプラントの成功につながる事と確信いたします。

2006年7月5日 7:03 PM  カテゴリー: インプラント関連