歯周病になる人 ならない人

 毎日多くの患者さんの口におなかを拝見していると、多くの問題を抱えてる方も少なくありません。ここではその病気の中で最も多い、歯周病にスポットを当てて考えて見たいと思います。
 歯周病この言葉は以前は歯槽膿漏と言うように表現されてきました。歯茎から血が出る、歯肉が腫れた、歯がぐらぐらする、口臭がある、唾液がねばねばする、歯が前に出てきた感じがする、歯を磨くと血がにじむ、患者さんの訴えは様々ですが。ずいぶん前にTVコマーシャルで「りんごをかじると歯から血が出ませんか」というフレーズがありました。ご存知の方も多いかと思います。最近では砂時計の中の歯が砂がなくなること歯が倒れてくるCMもあります。どちらも歯周病の進行程度を表現しています。先ほどの「りんごを齧ると歯茎から血が出ませんか」程度は軽度な進行状況を表現しています。この場合歯周病の前の歯肉縁の状態でもありあえますので さほど進行は無いかと推測します。なぜなら もし歯がぐらぐらなら状態での方なら歯周病は高度に進行してますから、りんごを丸齧りはしないと思います。
歯肉縁?これは 歯周病と異なることは歯肉は腫れていていても、歯を支える骨は全く障害のない状態です。一般に歯磨きの不足や歯の生え変わりに生じたり、妊娠中のホルモンバランスが崩れた時に生じます。この場合はきちんと歯磨きを行なえば自然に治ります。また妊娠された方は妊娠中期から後期にかけてその症状は消失します。
歯周病は誰でもかかるの?この可能性は非常に高いと思います。歯周病の原因は歯周病菌という細菌が悪さをするもので、歯のある方は全てが対象となります。この菌は歯と歯肉のの境の歯肉ポケットに中に生息します。この中の環境は酸素が口腔より少なく、栄養が豊富で、湿度や温度が細菌が繁殖環境に最適な状態です。この歯周ポケットに細菌が入り 繁殖することで、歯肉が腫れたり、膿を形成したり、その周囲の骨を吸収し、更にポケットは深くなります。ポケットが3mmを超えると全く歯ブラシなどは届きませんから 更に状況は深刻になります。こうなると中度から高度に歯周病の状態です。
何故ポケットは出来るの?これには幾つかの問題があります。歯ブラシのをしっかりやらない方、もともと歯周病になり安環境の方=これは歯と歯槽骨の関係、不適切な咬合の人、特に噛み締め癖のある方、
家族性の遺伝的要因、自己免疫の対する炎症結果、自己組織破壊、など様々な要素が入り組んでいることが原因です。いくら歯を磨いていても 歯周病に100パーセント全くならない保証はないと思います。しかし軽度の場合で管理されていれば、全く日常の生活には問題はないと思います。
何故重症になるのですか? 先にも言いましたが、軽度の状態も 中度の状態も患者さんは歯周病になっても自覚してないことが問題です。この病気は別名 サイレントディジーズ と言って静かなる侵略者なのです。 冒頭に記載した患者さんの訴えは重症化したときに初めて気がつくことなのです。このため軽度の歯周病をな長年放置して悪化させることが多いのです。しかし定期健診などや他に虫歯などで歯科院を訪れる方は、口の中の検査で初期の段階で病気が発見されるので、このときに適切な処置を受け、定期的な管理をされれば 病気の進行は防げることとなります。アメリカなどではこの予防の為に歯科院へ歯のクリーニングへ行く方が大半を占めます。アメリカでの歯科治療費は日本とは比較にならないほど高額ですので、患者さんは予防をしっかりと行なうのです。
 私たち歯科医院へ来院するのは抵抗のある方も多いかと思いますが、痛くなったり 腫れたりしてくるとその部部に処置をしますから、患者さんも辛いことが多いと思いますが。痛みもなくなんでもないときに検診をしていただければ、辛い我慢もいらないと思います、治療期間も費用も少なくと済みます。特に歯周病は重症化すると歯のみならず、その周囲の骨までも広範囲に失い、その後の処置にも問題を残します、ブリッジや義歯、インプラントもうまくいかな事にもなりかねます。 ご自身の歯で一生過ごせるように、早めに検診治療をお勧めいたします。

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